語学習得の道3 気前の良いタイ人
ある日コックの用事につき合うことに
どうやら入管管理局へ行くらしい。
当時まだ大手町にあった入管は建物も古く、その一帯は今よりも異国情緒あふれていた
つき合ったはいいけれど何しに来たんだろう・・・
「コレ、ドコ?」
これって・・・パスポート見せられても・・・。
「ビザの更新でしたらあちらへ行ってください」
親切な人が誘導してくれた。
係の人が説明するがコックには通じていない様子
しかもコックの隣にいるばっかりに私を通訳だと思っているらしい。
そのくせに全く通じ合っていないので係りの人も呆れているようだった。。
かっこわる
帰り道、コックはデパートへ向かう。
どこ行くの?
「チョット、チョットネ」
ん?本屋・・・
「パサータイ(タイ語)、アル?」
わからないけど聞いてみるよ。
タイ語のテキストは他の語学に比べて非常に少ない。
それでも大きなデパートだったので2冊ほどあったらしい。
厚みの薄い辞書、それから普段使いの言葉が出ている会話テキスト。
コックは2冊をレジへ持って行き、会計を済ますと袋のまま私へ渡してきた。
え?私にくれるの
「マイペンライ、ガンバッテネ」
えぇ~?自分は日本語勉強しないで私にタイ語習わせるのぉ?
なんかすごいけど、気前いいなぁ。。
そう、今になって思うとタイ人のケチってあまりみたことがない。
(特にタイに住むタイ人)
タイ人はお金に関しては非常にプライドが高い。
他人からケチと思われることを極端に嫌うように見える。
そして、心に関して言うならば、タイ人はナムチャイ(思いやり)を持っている人が非常に多いと思う。
結局その日からタイ語と戦わざるを得なくなってしまったが・・・
後になってその2冊こそ私の宝物となったいた