パートンコーな仲♪
タイ人に朝ごはんは何を食べる?
と尋ねるとパートンコーと答える人は多いだろう。
パートンコーとは、かりっ、もちっの食感が楽しい中国式の揚げパン。
早朝に、出勤途中のサラリーマンやOLで賑わうパートンコー屋台。
パートンコーはそのまま食べても美味しいけれど、他に色々な食べ方がある。
ジョーク(中国式の米粒がなくなるまで煮込んだお粥)と一緒に食べる
豆などを入れた甘い豆乳と一緒に食べる
甘~いコーヒーなどの飲み物と一緒に食べる
カスタードクリームやコンデンスミルクと一緒に食べる
豆腐を浮かべたしょうが汁と一緒に食べる
殆どが中国式の食べ方だが、パンダンリーフ風味のカスタードクリームやコンデンスミルクと食べるのだけはタイ式。
カスタードクリームをサンカヤーと呼び、バイトゥーイ(パンダンリーフ)風味のサンカヤーが人気。
シンガポールで有名なカヤジャムと似たもので、ココナッツの優しい甘さと、バイトゥーイの甘い独特の香りがある。
もちもち、かりかりのパートンコーによく合い、タイでは子供のおやつとして愛されている。
いつか講習でレッスンしたくて、パートンコー屋を開く方達に混ざり、タイでパートンコーを習得してきた
そこで知ったもちもち、カリカリの秘密。
なんと、アンモニアを加えること。
某メーカー虫刺されの薬と同じ匂いです・・・
一体、最初にこれを加えてみようと思った人は誰だろう・・
膨張剤の役目として使用するが、この臭いからベーキングパウダーで代用する人もいるらしい。
しかし、独特の膨らみ、食感にはアンモニアパウダーに勝るものはないという。
と言っても、アンモニア臭を感じるのは揚げたてだけで、
1分もすればアンモニア臭は全く感じなくなり、おいしいパートンコーになる
ちなみに、中国の点心でもよく使うらしい。
タロイモ揚げ団子の周りを覆っている網状のさくさくの衣はアンモニアパウダーを加えないと網状にはならないらしい。
ところで、
朝ご飯からおやつとしてまでタイで親しまれているパートンコー。
タイではおもしろい比喩の表現として使われている
いつも一緒に講習をしている、仕事のパートナーである松崎さんと私は“パートンコー”とタイ人に言われたことがある。
私と彼女がパートンコー
タイでは、いつもぴったりとくっついている仲のよい2人に対して「あの2人はパートンコーだな。」と表現されている。
一般的には恋人同士よりも、子供同士の例えとされることが多い。
たしかにパートンコーを見れば一目瞭然・・!
2つの棒状のパンを、ぴったりとくっつくように作るのがオーソドックスなパートンコー。
なるほど。。。