挨拶のできる小象
日本での屋台のイメージと言えばラーメン、おでん、お好み焼き、焼きそば・・など一種類の専門屋台をイメージする。
一方、タイの屋台は自分の好みで何通りもの料理を注文する事ができる。
例えばヤムの屋台ではヤムの具材がいくつも並んでいて注文に応じて好きなヤムを作ってくれる。
それだけではなく、最後に客に味見をさせ、味の好みまでも注文できる。
「もう少しマナーオを加えてください」
「もっと辛くしてください」など。
タイの屋台には私たちが抱く固定観念から外れた路上レストランが存在する。
《アハーン・ターム・サン》อาหารตามสั่ง[注文屋台]
店主が作れる物であれば麺類、おかず類、海鮮類ジャンルを問わず作ってくれる。
「タイスキ炒めできくらげを多めにネ、いかは入れないで」
などのわがまま注文も可能。
そして、大規模な路上レストランも多くある。
今日の夜ご飯に選んだのは、ペッブリー通りとパヤタイ通りの交差点近くにあるイサーン屋台が並ぶ一角。
調理設備の本格さに驚かされる。
火力の強いガス、水道など一般のレストランと変わらない調理設備が並び、立派なメニューもあり、100種以上の料理がある。
今日は、イサーン料理の代表料理
ソムタム・プー・パラー(青パパイアの蟹、魚いりサラダ)
コー・ムー・ヤーン(豚喉肉の炙り焼き)
ヤム・ネーム(フレッシュソーセージのサラダ)
チム・チュム(東北スタイルの鍋)
プラーチョン・ペサ(雷魚の姿煮)
そして東北料理に欠かせないもち米と共に。
タイは主に4つの地域に分かれており、北部、中部、東北部、南部。
その土地の風土や気候などの理由により、料理法、味付けが異なる。
東北料理の特徴は、ココナッツを使わず、辛くさっぱりとした料理が多い。土壌が恵まれていないという土地柄もあり、乾季に備えた保存食(干し肉やソーセージなど)が多くある。
東北出身に限らずタイ人はイサーン料理が大好き
タイ料理を食べているぞ!という気分になるイサーン料理、4つの地域の中で私が最も好きな料理。
食事中、盛り上がっているところにやってきたお客さんはなんと
小象
バンコクではこのように象が街を歩く姿を良く見かける。
象使いはさとうきびなどのえさを街の人達や観光客に買ってもらい、収入を得ている。
お腹をすかせてよたよたと歩く象が可哀想にも見えるが、生活するために象使いも象も必死なのだ
親象は田舎で暮らしていて、定期的に田舎へ帰るらしい。
今はこの小象一頭と共にバンコクへ来たとか。
この可愛らしい小象、なんとお辞儀をしてくれる
象使いが
「挨拶してみて」
「サワッディーチャ(こんにちはっ!)」
というと、片足を上げて首を数回上下させてお辞儀をしている!
お礼に20Bのえさを買い、与えるとお腹が空いているのかパクパクと一生懸命食べだした。
つぶらな瞳とその一生懸命な姿に感情がこみ上げてきた。
技を習得するまでに大変だったんだろうな・・・
小象は食べ終わると最後に鼻を上下に振り、象使いと共に次の客を探しに行った。