森のカレー

2016年2月26日

タイ料理の特徴の3つの味というのがある。

ケム(しょっぱい)
プリィオウ(酸っぱい)
ワーン(甘い)

あれれ?と思うけれどタイ料理の味の特徴にはペッ(辛い)は含まれない
タイ人曰く辛さは味ではなく、風味なのだとか。
考えてみたらたしかにそうだけど・・タイ料理の3つの味に辛さが含まれないのは日本人の感覚としてはちょっと不思議。。

さて、3つの味の中でプリィオウ、ワーンがベースの私。
激辛は苦手だが、最近自分の中で森のカレー(ゲーンパー)がヒットしている。

タイのカレーはナムプリック(ペースト)作りから。
カレーの種類によって使うハーブ、スパイスの配合が異なる。
ゲーンパーは激辛と言われるがそれはナムプリックを作るときに納得してしまう。

ゲーンパーのナムプリックは大量の乾燥唐辛子に加えて
またまた大量の胡椒。
そしてガシャーイ(タイのしょうが)のしゃきしゃきとした歯ごたえ、
風味がプラスされる。

野菜をふんだんに摂取できるのもこのカレーの魅力。
森というだけあって、野菜はいんげん、茄子、ベビーコーン、
たけのこ・・数種類の野菜がたっぷり入る。
そして更に生の胡椒も入る。

さあ、いよいよ作り終わって味見をするとうーん・・何かが足りない。。
塩気、ほんの少しの甘みは十分なはず
なんと・・足りない風味はなんと生唐辛子の風味!

ナムプリックで大量の唐辛子と胡椒を入れたはずなのに、
3本の生唐辛子をみじんぎりにして加えたら、
ぴったりとパズルがはまったかのような大満足の味になった

タイ人はよく、「マイペッ・マイアロイ(辛くないのはおいしくない」という。
以前はわからなかったのその意味が、
最近は身にしみてわかるようになった

今でも激辛は苦手な私も、今回のゲーンパーは・・・

「マイペッ・マイアロイ」

ゲーン・パー