テレフォンカード合戦
10年ほど前、タイへ国際電話をかけた時、一分200円以上の料金がかかったのを覚えている。
これでも更に昔に比べれば随分安くなったと言われてしまったけれど。
それが今はスカイプで無料会話できるなんて10年前からは到底考えられない。
今、海外に住む友人がとても近く感じる。
先日タイへ帰国した友人の送別会で寂しかったのが、次の日にはどう~?なんてMSNで会話をし、日本に住む友人よりも身近に感じる時さえもある。
私が海外の友人と長話をするときはMSNを使用している。
カメラとマイクを使って話していると、遠く離れて暮らす友人がまるですぐ傍にいるように感じられるから嬉しい。
先日、偶然にも複数の友人が同時刻にサインインしている時があり、チェンマイ、バンコク、パタヤ、ロサンゼルスと同時に会話しているのがアナログ人間の私には不思議で不思議で仕方がなかった。
さて、タイ人がタイへ国際電話をする際には、固定電話から各電話会社の国際プランに加入するか、国際テレフォンカードを購入してかける場合が殆ど。
カードの場合、固定電話以外にも携帯や公衆電話からも使用できるメリットがあるので人気があるよう。
昔は1分60円ほどでも安かった時代であるのに、今は各電話会社のカードをブローカーがバナナの叩き売りのように安く売り、カード合戦状態となっている。
私が今使用しているのもタイ人ブローカーから購入したもので、通常1500円のカードが17枚セットになっていて送料込みで1万円。
1枚で固定電話からかけると75分の通話ができる。
今回この記事を書いて初めて気付いた1分あたりの料金。
なんと1分7.5円であった・・・
国内より安い?料金かもしれない。
2ヶ月前にも値下げをしてくれたばかりなのに、わたくしタイの感覚で、18枚にできないのぅ?と聞くと、
「この商売今とても苦しいんです。本当は15枚でも精一杯なのに競争が激しくて17枚にしているんです・・」と真剣に答えられてしまい、
「ごめんなさい・・」と謝ってしまった。
値下げは消費者とすれば嬉し限りだけれど、パソコンで無料会話ができる時代、この商売をしてる彼らには苦しい時代だなぁと思う。
しかし時代は止まらずに進化するばかり。
海外がごく身近に感じるのは嬉しい一方で、昔薄い便箋を買って書いたエアメールをペンフレンドに送った新鮮さがなくなってしまったのはちょっぴり悲しいかな・・。
ドラえもんの時代が来るのも夢ではない!?